No.
12
展示物の名称
自働電話とは?
出展者
F・K



匿名希望。できればF・Kとして下さい。神奈川県川崎市在住の年齢は17歳の高校三年生です。この電話ボックスの近くにある女子校の名前はすぐにわかってしまうので、イニシャルが良いと思います。私の通う女子高の近くに、横浜の元町公園があるのですが、そこに建っている電話ボックスを紹介させていただきます。
 グラハムベルが1876年に電磁石式電話を発明し、2年後にエジソンが炭素送話器を発明し、電話の実用化が始まりました。日本では、1890年(明治23)イギリスから輸入したガワーベル電話機をつかって、東京〜横浜間で電話交換が開始されてから、電話が一般的に使われるようになったそうです。
写真の電話ボックスは、1900年頃に東京や横浜市内に建てられた自働電話と呼ばれた公衆電話です。もちろん当時の物を模して作り替えたものだと思います。しかし中は、当時の電話機の下に、テレホンカードも使える最新の電話機がついているのです。この電話ボックスは、ただ観光用に公園の中に立っているのではなく、現役で働いているのです。
 この電話ボックスは、多くの人の喜びの声や、悲しい声を聞いてきました。学校の近くにあるので、入学試験の合否の結果や、入学式、卒業式のたびに多くの女子中学生、高校生の声を聞いてくれました。
私は、来年3月に今の女子校を卒業いたします。PHSや携帯電話が急速に発達し、最近は利用する人も減ってきましたが、私自身も何度もこの電話を利用いたしました。
 自働電話と書いてあるボックスに入って、ドアを閉める。一時の静寂の中で受話器をあげ十円玉を入れる。自宅の番号を押して呼び出し音を聞く。十円玉の落ちる音のあとに、母の明るい声が聞こえてくる。話し終え受話器をおく。ドアを開け、順番を待っていた人と軽く会釈を交わす…。
 当たり前のことが、今はとても懐かしいのです。ありがとう、自働電話。  

そうですか、この電話とももうすぐお別れですか。ちなみにこのタイプの電話ボックスが出現した明治33年頃には、エビ茶の袴に三つ編みヘア、長靴下の女学生が、やはり長電話をしていたのでしょうね。