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■ドクター・一品様、悲しいことにわが家には自慢できるお宝がありません。先祖代々の貧乏暮らし。押入の隅から天井裏まで探してみても、ロクな物は出て来ないのです。少しだけ自慢できる物があるとすれば、私の出っ張ったおなかくらいでしょうか。え、自慢になりませんかこんな物? ああ、やっぱりね。
ただし、私の住んでいる近くにはけっこう自慢になる物があります。何と言っても、その最たる物が浅草寺。東京の観光のメッカです。東京タワーやお台場にはない、下町らしい情緒が漂う人気観光スポットです。ここに来て観音様にお賽銭を上げれば、ありがたい御利益もあるというもの。ただし、ハトの糞には気を付けないといけません。ぼんやりしてると頭上から爆弾が落ちてきて、せっかくのお洒落が台無しになることもありますからね。この浅草寺が自宅から歩いて10分程度というのが、私のささやかな自慢でしょうか。
中でも私の一押しが、この「宝蔵門の大わらじ」。本殿に向かってちょうど裏側に掛けられているので、意外に見落としがちですが、これはデカいです。何と言っても幅が1.5mで長さは4.5m、重さは500kgもあるのだとか。こんな大わらじは、たぶん日本中探してもありません。仁王様はもちろん、故アンドレ・ザ・ジャイアントだって履くのは無理。驚いて魔ものも逃げる、魔除けのわらじなのです。
これを10年に一度ごと奉納しているのは、山形県村山市の奉讃会。藁2500kgを使い、延べ800人の人たちが一ヶ月かけて、左右一揃い作るのだとか。もともとこれは、昭和16年に同市楯岡出身の衆議院議員・松岡俊三氏が提唱し、雪害問題解決のお礼と戦勝祈願をかね、「護国の大わらじ」として同氏が信仰していた浅草寺に奉納したのが始まり、と言われています。村山市の皆さん、本当に有り難う。これは東京の自慢の一品ですね。
ところで、疑問が一つだけあります。こんな大きなわらじをどうやって山形から東京まで運ぶのか、誰か教えてくれませんか。それを考えると今夜も眠れません。
ウーン、これはデカい。さすが浅草寺の名物。ハトもビックリ、32センチの靴も顔負けのド迫力ですなあ。わらじ負けましたわ、な〜んてね。きっとこれが履けるのは、奈良の大仏様しかいないんじゃないかしら。 |