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展示物の名称
謎の飛行動物
出展者
佐野 康祐



北海道江別市の佐野康祐です。私の自慢の一品は、5年前にマレーシアを無銭旅行していた時に捕まえた、体長約18センチの不思議な生き物です。かみさんは、気持ちが悪いので捨てろというのですが、私にはどうしても捨てられません…。
 シンガポールとの国境付近の農村で、大きな木の下で休んでいたとき、上から黒い蝶のようなものがふわりと飛んできたんです。それが地面におりると、あっという間に、ニョロニョロと蛇に変身したのです。一体なんだろう、とその得体の知れない物を目で追っていると、こちらをジロリと睨みつけ悠然と立ち去ったのです。よく見るとトカゲのように四つ足がある。「ひぇー」。蝶、蛇、トカゲにあっという間に変身してしまった不思議な生き物。「ひぇー!ひぇー!ひぇー!」冷や汗をかきながら、私は呆然と立ちすくんでしまいました。 気味が悪いので、その場を去ろうと荷物をまとめていたところ、首筋にヒヤリとする物がペタリ。「ぎゃー」。夢中で手で払いのけると、地面にたたきつけられたそれは、腹を見せてぐったりとしていました。見上げると、無数の得体の知れないものが木の上にうごめいているではありませんか。私は、ぐったりした物を急いで弁当の容器に入れて、一目散に逃げました。
 町に着き、現地の人に見せると別に驚きもせず、自分の家の庭にも時々いるとの答え。しかし、初めて見ると、とても恐ろしい生き物です。蛇のような、トカゲのような生き物が、何しろ空を飛んでくるんですから。そして、首筋にペタリと留まるんですから。
 「ぎゃー」。

佐野さん、さぞ恐ろしかったことでしょう。これは、東南アジアに生息するマレートビトカゲです。そう言えばむかし、「大怪獣バラン」なんていう東宝映画がありましたっけね。そのときの恐怖に同情して、「逸品賞」差し上げちゃいましょう。