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【香泉のイメージトレーニング】vol.40
(文:香泉 2004年3月10日)
●イメージトレーニング/40
テテン テンテン テン テテンテン…
天空に撃ち放たれる天の鼓
この響きは光の魂となり
遠く地の国にまで達しております
ホホン ホンホン ホン ホホンホン…
地の国は冷たく荒涼とした土地でした
空には風の吹き荒ぶ大きな穴があき
大地には真っ黒な湖が取り憑いています
その黒さゆえか身じろぎもせず
じっと陰鬱な世界を見つめる地の国でした
光の魂はぎんとした眼差しを打ちすえ
そして優しく言いました
** 疲れただろう
返事はありません
無頓着に光の魂は続けました
** 黒い湖にさよならを言ってごらん
** 誰しも天には昇りたい
** そうじゃないのかい?
「…」 言葉にならない地の国の声でした
沈黙していた湖が微かに揺れました
地の国の深い深いひと呼吸の後に
しゃがれた声がふっと響いてきました
「さ・よ・な・ら…」 明るい別れでした
黒い湖からはまっすぐな煙が立ち昇り
風はもうやんでおりました
(vol.40 最終回)
<ご愛読ありがとうございました>
香泉 kosen@helen.ocn.ne.jp
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