|
【香泉のイメージトレーニング】vol.28
(文:香泉 2003年3月7日)
きらり きらり シュルルルルゥ・・・
暖かな風が吹き始めるほんの少し前に
沢山の星が流れる夜があるそうです
あとからあとから流れてゆくのだそうです
きらり きらり シュルルルルゥ・・・
その流れ星の行方を追っていると
ふと一本の木が目にはいりました
枝々の先の方まで
幾つもの小さな花をつけ
まるで空に向かっているようです
それはとても良い香りのする
白い花でした
−と、そのときです
空気が舞い上がりました
南風です
白い花達もまた一斉に枝から離れ
宙に舞い上がりました
すると、そのうちのひとつが
ふわりと私の方に飛んで来たのです
まるで星のようにきらきらと
白い花は風に乗り、そして
私の頭にほわっと止まりました
とても優しい花でした
それから2度目の南風が吹いたとき
再びどこかへ飛んでいってしまいました
きらり きらり シュルルルルゥ・・・
(vol.28 おしまい)
|