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【香泉のイメージトレーニング】vol.3
(文:香泉 2001年1月25日)
君は、タマゴの中に入ってみたことがあるだろうか? 「そんなこと、できるはずがない。」−そう思うかもしれない。
だけど、なんでもやってみるのがイメージトレーニング。 さあ、新たな世界へ出発!…と、その前に、
実際にタマゴの中身を見てみよう。
殻の中がどうなっているか、そこに何が入っているか、
君はよく知っているはず。 殻の内側には、半透明の薄皮がへばり付いている。
だけど1ヶ所だけ、ぷっくりと隙間がある。
ここには、空気が溜まっているよね。
この薄皮の内側には、透明で弾力のある白身がぐるりと廻り、
更にその内側には、そう、
とろりとしたオレンジ色の美味しい黄身がある。
白っぽい小さな点をひとつ持ち、透明な薄い膜に包まれ、
くにょくにょの白い紐のようなもので
白身としっかり繋ぎ止められている。
この柔らかな世界で、やがて生命は形造られていく
…さあ、眼を閉じ、思い出してみよう。
闇の中で、ほのかに白く輝く小さなタマゴ
−しばし、それを見つめて欲しい。
今、君は泳いでいる
−まるでタマゴに吸い寄せられているかのように。
ほら、タマゴがだんだんと大きくなってきた。
近づけば近づくほど、タマゴは大きくなり、君は小さくなる。
白くてすべすべだった表面は、
実は、分厚い千切れ雲の重なりのようで、
全体がゆっくりと流れている。
君はその雲間をくぐり抜け、乳白色の霧の中を進んで行く。
遠くに見える微かな光だけを頼りに。 突然、目の前が開け、明るい世界に出てしまう。
そこには、何かゆるゆるとした温かな感触があるようだ。
気持ち良いけどちょっと不思議。
方向も定まらず、ぐるぐる回っているようでもある。 いつしか君は、
ねじれたトンネルのような所に吸い込まれていることに気づくだろう。
徐々にその勢いは上がり、猛烈な速さでぐんぐん吸い込まれていく。
落ちて行くのか、昇って行くのかよく解らない。
だが、抵抗する術も無い。
その時、オレンジ色の光を見つけ、
君は、その光に向かい自らも進み始める。
光はどんどん大きさを増し、
ついに、太陽のような強烈な光を迎える…。
オレンジ色の世界に、あたかも浮かぶように佇んでいる君は
−今、“タマゴ”という宇宙に辿り着いた。
vol.3 おしまい!
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