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【香泉のイメージトレーニング】vol.31
(文:香泉 2003年6月7日)
裸ん坊が トコトコ トットコ トットット…
さて、皆さんはこの世に生を受けた当時のことを
覚えているでしょうか?
残念ながら私は何も覚えておりません…ただ
一生命として誰もがそうであるように
私もまた無垢な裸ん坊であったはずです
自分の衣服はもちろんのこと
家族になる人達へのお土産も
養育費の足しになるような金銭も
誕生記念の品だって持っているはずもなく
そんな私を迎えてくれた人達にしてもまた
こうしたこの世的な期待など微塵もせずに
こころから喜んでくれたことでしょう
きっと、私自身が何物にも変え難い贈り物として
大切にされたに違いありません
赤ん坊だった自分に思いを馳せるとき
明るい笑い声が聞こえてきますから−
トコトコ トットコ トットット…
ところで、赤ん坊というのは
誰でも皆すばらしい宝物を携えて
この世界にやって来るのだそうです
その宝物のうちとびきり上等の物は
心の奥深いところにあるので
自分自身でさえそれがどんなにすばらしいのか
しかもいつになったらそれを見つけられるのか
何も分からずにいるそうです
もしかしたら、その宝物を掘り起こすことが
私達に与えられた仕事なのかもしれません
トコトコ トットコ 裸ん坊が歩み出す
(vol.31 おしまい)
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