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【香泉のイメージトレーニング】vol.35
(文:香泉 2003年10月9日)
おいらは無難に平和に暮らしてた
それでもどこか満たされず
蓋のできない透き間が空いて時が経つ
あるとき困った奴が現れた
なんだかんだとおいらのこころを撹き乱す
ピキッ¨ピキッ¨ピキッ¨
奴はぎらぎらまなこを光らせて
滅法怒り突然罵倒の雨あられ
それだけじゃあない!
いきなりおいらの耳元現れてダミ声響かせ大笑い
そのくせおいらの動揺なんて知らぬふり
馬鹿にするにも程がある
しかもだ!
全てを見透かす嫌みな笑みが見え隠れ
いつでもどこでも奴に追いかけられては悩まされ
心底疲れ果てていた
ピキッ¨ピキッ¨ピキッ¨
断じて言うが気など振れてはいなかった
それでも暮らしは破綻して
全てを失い尽くしていった
そうこうするうち奴がおいらのこころに現れた
ただぼんやり奴と向き合い続けたあの時に
奴の眼差し青いと初めて知った
あれからおいらは壊れた生活立て直し
いつしか透き間は消えて今が満ち
以来奴は現れず
眼差しだけが
おいらのこころに居続けた
(vol.35 おしまい)
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