◆それにしても、この通りはまるで長いタイムトンネル。歩くごとに違う時代に踏み込んで行くような、奇妙な感覚に全身が包まれる。向こうからやって来る老婆さえ、すでにこの時代の人ではないような…。いにしえの町が見せる白昼夢とは、このことだろうか。でも、「あんたが来るのを待ってたよ」なんて、不意にそんなことを言われたらどうしよう…。
約1kmにおよぶ旧紀州街道の旅を終えると、そこはもう隣の駅だった。まさに現代への帰還とでもいった感じ。この暑さの中を歩いたお陰で、全身がすっかり汗まみれだ。冷えたスポーツドリンクが喉にしみた。
この後、五条駅に戻り2時頃の電車で東京への帰途につく。土産はもちろんこの地の名物「柿の葉すし」。脂ののった鯖を酢飯に乗せ、柿の葉で包んだこのすしは、とにかく最高に美味かった! |