◆まるで森の中のように緑溢れる庭に、立派な白壁の土蔵が立っている。そう古いものではなさそうだが、周囲の景観によくなじみ、かつての時代の雰囲気をそのまま漂わせている。さらに、静けさを際立たせる流れの音…。羨ましいほどの贅沢な時間が、いまここをゆっくりと通り過ぎて行く。それにしても、毎日あの橋を渡るこの家の居住者とは、いったいどんな人たちなのだろう。きっと和服なんかが、ビシッと似合うんだろうな。
後小路の武家屋敷を見た後は、いよいよ白石城に登城。巨額の工事費をかけ、2年前に再建されたという天守閣は、この街のシンボルとして立派に甦った。鉄筋コンクリートではなく桧の柱を使った本格的建築だ、と管理のオヤジが胸を張ったっけ。ハハーッ。
城の内部を見終わり外に出ると、雨は上がり始めていた。市街地に戻り、ここの名産・白石うーめんの販売店で、土産を選んで発送。あれこれ質問したせいか帰りしな、店の女の子が試食用にといろんな種類のうーめんやうどんを、ドサッと袋に入れてくれた。サービスがいいのか、個人的な親切なのか…。後者だと思いたい。 |