◆城からぶらぶら歩き、ふたたび市街に戻る。
豪雪地帯として知られる横手。街なかのところどころには、置き忘れられたような古い商家が残っている。雪国らしい重厚な屋根の建物は、ディテールもなかなか凝っていて、雪の積もった姿の美しさを感じさせる。見てると何だか、かまくらの頃にまた来てみたくなった。スッピンだった女がそのとき、どんな化粧をして見せるのやら…。一度、じっくり覗いてみたいものだ。
昼近くの11時頃、やっと見つけた横手駅近くの小さな定食屋に飛び込む。胃袋はもう限界だ。11時27分発の大曲へ向かう列車を待つ間、むさぼるように食う。おかずは目玉焼きと漬け物に、ホンナ、シドケとかいう山菜のおひたし。いやー、バアさんの作ってくれた遅い朝食は、しょっぱい味噌汁以外みんなうまかった。 |