No.1(2000年2月22日)
山口嘉民:文
●折にふれ、作者の近況や心境などをお知らせします。


原風景    

ここが原風景だと、はっきり言える場所がある。
今はあまり当たり前の事ではないかもしれない。
家が集まり集落を作り、
集落が集まり村を作り、
連綿と暮らしが続く。
地に近い場所。
過去と現在と未来が集まるところ。
そんな場所が、世界の中からどんどんなくなっていく。

定点観測ということ

もう12、3年前になるが、
画家の中西夏之氏に絵の事をたずねた時、
身体気象観測という言い方をしていた。
定点観測ともいっていた。
僕は隣町から自分の住む町を観察する事で、
その言葉を翻案した。
6年ほど続けていると思う。
上段が町の本体で下段は駅周辺。
川は相模川、桂川、あるいは島田湖と皆勝手に呼ぶ。
なぜこのような不便な町の構成になったかは、ここで説明することではない。
だけど僕にとって、重要な事柄だということ。
我が町を描くことは自画像に似ている。
どのような場所と位置に立って、自分に向かい合うか?

美術教室

二年程前から、自宅で美術教室をひらいている。
子供から年配の方まで、基礎のデッサンを中心に勉強している。
初心者も経験者も同じメソッドを使うよう、こころがけている。
まず、物を見ること(観察)。
そして、見ないこと(再構成)。




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