No.7(2002年9月25日)
山口嘉民:文
●折にふれ、作者の近況や心境などをお知らせします。



2002個展の一角
フォレスト

92年頃か? 具象を何年ぶりかで再開したがまだなにを描くか決めかねていた頃、新宿のギャラリー絵夢でパリからの友人であり先輩である遠藤力氏、高畠慶弘氏と、ルシアン会という三人展を開いた。その時、ギャラリーフォレストの林さんに出会い、山下大五郎の画集を見せて貰った。そのなかにあった、画面の真ん中に藁屋根が三角型に描いてある一点に眼がとまり、これだ!と思った。具象と抽象の邂逅を感じた。
その後、フォレストとはまるで戦前までのスタイルで、文字どうり一宿一飯のおつきあいを続けてもらっている。途中、迷ってどうにもならなかった時期が長く続いた。その間もなんとか見放さず我慢してもらった。本当に 感謝。

あれから10年が経つが、気がついたら俺の絵は三角の山と屋根が描いてある。もしかしたらあのときみた三角の藁屋根が、潜在意識に住みついてるのかしれない。
新しいアクティ

絵を描きにいったりなかで泊まったり個展の搬入したり、8年間全く故障知らずで万能選手だった我がホ◯ダアクティだが、自分の不注意でバックで縁石に乗り上げて廃車に追いこまれてしまった。現行車ではスーパーカブとこの車だけは、宗一郎氏の元設計を受け継いでるらしい。思いこみかもしれないが。
軽トラックだがミッドシップ(エンジンが車体の真ん中についてる)常時4輪駆動で、アウディクアトロ等のスーパーカーと同じメカニズムだ。まだまだ活躍できたのに、冥利の悪い事をしてしまった。

田舎では今は車無しではどうにもならないので、新しいアクティを買った。ほんとはバモスという車名なのだが、今度のくるまは白いので俺と娘たちは“豚”と呼んでる。
今度のアクティは過給器がついていて速い。だけど、真っ白で俺にはちょっとおしゃれすぎるような気もする。運動会の時のまっしろのズックみたいな?


アクティ最後の日


新しいアクティが来た



ここで寝た
日本海に行って来た

夏休みが終わってすいてるだろうと、一週間ほど北陸、能登をまわってきた。車中泊とテントで。どこにいくにも空いてる田舎道が続き快調に廻れた。
何となく懐かしい感じがするのか、裏日本とポルトガルの相似を以前に誰かから聞いたことがある。今回なるほどと思うところがあった。もう20年ぐらい前、ムサビ同級生のB君と3ヶ月かけて、イベリア半島を車でまわったときのことを思い出した。

まだ旅の整理はこれからだが、今回の旅は自分の視点を再確認するためだったような気がする。
自分の生まれ育った土地との相似をいつの間にか探しているのが、自分にとって旅の原型みたいになっている。20代の頃は、カルチャーショックを求めての旅だった気がする。



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