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その28.浅草サンバと日本人を考える(2000.9.11)
おーわりだーよー、オバ、オバ、オバ・・・。と言うわけでマシュケナダのリズムに乗って、夏もそろそろ終わりにしてもらいたいもんじゃが、その最後を締めくくるように、浅草のサンバカーニバルが先日開催されたな。サンバのリズムに合わせて、きらびやかに着飾った半裸のお姉さんたちが通りを練り歩く、浅草の恒例行事じゃ。毎年盛況のようだが、どうもいまひとつ熱くなれないのは、わしの個人的な好みの問題かなあ。なに、ブラジル人かお前は? うーん、でもなんか違うんだよね、あれって。
なにが違うって、やっぱり無理があるのは、踊っているのが日本人のお姉さんだってこと。特に、あの半分裸の衣装になると、日本人の肌の白さや体格の貧弱さ、それに顔の扁平さが目に付くな。本場リオのカーニバルに登場する、ブラジルのお姉さんたちの浅黒い肌の色やあの体格の立派さは、やはりこれがカーニバルだと納得させるど迫力を持ってるじゃろう。それじゃよ、それ。人種の違いは、どうしようもないもの。やっぱり骨格が違うんだよね。徳島の阿波踊りを東京の高円寺でやるのとは、わけが違うわけさ。
もともと北方モンゴロイドの日本人は、体格的にずんぐりしていて、おまけに体の凹凸が少なく出来ておる。これ、ずんぐりしているのは体温を蓄積するためで、色んなとこの凹凸が少ないのは凍傷から身を守るためなんじゃ。だから、純粋の日本人からは、カール・ルイスみたいな体格も、トム・クルーズみたいな顔の人間も、生まれてこないんだね。ああ、悔しい。もっとも、日本人の中には随分すらりとした人もいれば、驚くほど彫りの深い顔もあるな。そこが、日本人の不思議な点でもあるわけじゃ。何だろうね、日本人って?
最初に日本人の祖先や形成について考えたのは、幕末に来日したあのシーボルトだと言われておる。その後もベルツやモースなどの外国人学者が、日本人について調べ始めたんだね。その結果いまでは研究が進み、かなりのとこまでわれわれの祖先が分かってきた。
最初にこの日本列島に住んでいたのは、独自の文化を持った縄文人だったな。彼らはもともと南アジア系で、おめめぱっちりの比較的彫りの深い四角い顔の持ち主だったらしい。まあ、西郷どんみたいな顔かな。そこに、いまから2300年ほど前に朝鮮半島を経由して、稲作の技術を持った多くの弥生人が渡ってきた。こちらは、北方アジア系で、ほっそりした顔に一重まぶたで体毛も薄い人たちだったな。いまで言えば、板東玉三郎みたいな感じかしら。ま、そんないい男はいないか。とにかく、この縄文人に弥生人が自然と混血して、現在の日本人のベースが出来上がった。そのとき、混血を避けて日本列島の北と南に分かれた縄文人の子孫が、アイヌや沖縄の人たちなんじゃね。
日本人はつまり、南アジア人と北アジア人の混血と言うことになるんだね。いわばコテコテのアジア人。同じ混血でも、ポルトガル人にアフリカの黒人や多くの移民の血が混ざったブラジル人とは、ずいぶん違う。日本人はやはり和太鼓や三味線に合わせて、着物姿で踊るのが似合ってるんじゃないのかな。浅草のサンバを見るたびに、わしはそう思うわけ。いや、別に半裸のお姉さんは嫌いじゃないんだけどね、うん。
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