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その34.ボーナスはお早めに・・・へ!?(2000.12.11)
師走じゃね。あっという間に12月も半ばになってしまったね。今月は早いよ、時間の経つのが。なんたって師走って言うくらいだから。とにかく、師が走るんだよ。誰のことか知らないけどさ。
ところで、「ボーナスはお早めに○○○投資信託へ」「今がチャンス!ボーナス併用払いで○○○ゲット」なんてコピーが、あちこちに氾濫する時期がやってきたって感じじゃな。これ、サラリーマンの年2回のイベントと言ってもええじゃろう。自営業者には分かるまいが、わしら会社勤め一筋の人間には有り難ーい季節なんじゃ、ボーナスの出る頃って。ほかに何の楽しみがあるわけでもないしね。
わしも熱海の田舎から東京に出てきた頃は、江戸っ子でもないくせに「宵越しの金はもたねえ〜」なんて粋がって、ずいぶん無茶をやったもんじゃ。そのころの佐藤暖房機は、まだ町工場に毛の生えたような零細企業。給料も安かったね。風呂なし、トイレと炊事場が共同の独身用安アパートから、わずかなボーナス握って同僚と新宿あたりの盛り場に繰り出せば、そこはもうパラダイス。ネオン輝く竜宮城。うまいお酒ときれいなおねーさんたちに囲まれ、あっという間に金はなくなり、次の日は吐き気と自己嫌悪に頭を抱えていたっけ。あれほど、ボーナスが出たら、風呂・トイレ・台所付の部屋に引っ越そうと決めていたのに、このしまつだもんな。若かったね、あの頃はわしも。は〜あ、少年老い易く学成りがたしじゃ。
ちなみに、ボーナスという言葉は英語じゃが、もともとは能率給制度において標準以上の成果を挙げた労働者に対して支払われる、賃金の割増し分のことなんだね。盆・暮れにサラリーマンに、特別のお手当として一斉に支払われるいまのボーナスとは、本来ちょっと違うんだね。よかったよ、違って。でなかったら、わしみたいな怠け者は、永久に貰えないところだもの。
さて、昨今の長引く不況でボーナスも出ない会社も多いのでは。皆さんの会社はどうですかな。エッ、出ても雀の涙? なに、そのまた半分? 寂しいね、トホホホ。しかし、不思議なもんで「ボーナス」と聞くと、若い頃、無茶やっていたことを思い出し、今でもわしは何となく胸が高鳴るんじゃ。もう一度若い頃のように、後先考えずに思い切ってお金を使ってみたい、と思うんだね。どこか病気かな、これって。
じゃが若人諸君!!、堅実にボーナスを貯金することも大事だが、一度はパッと使ってみることも大事なことじゃよ。消費は景気の潤滑油。貯め込むだけが人生じゃないぞ。「ボーナスはお早めにパッと使いましょう」、「今がチャンス!ボーナスで青春のにがい想い出ゲット」、がわしの若い頃のキャッチフレーズじゃった。結局、お金は残らなかったが、もっと別の貴重な何かが残ったような気がする・・・。なんか、わし今年もやってしまいそうじゃな。これじゃ、うちのかみさんと大喧嘩だよ。
ま、自己嫌悪に頭を抱え、新年を迎えてみるか。そして、みんなが大騒ぎしている21世紀とやらに、足を踏み入れて見るかな。そこがパラダイスであることを願ってさ。なーんて、今回は格好いい終わり方じゃろ?
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