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その36.2001年ロボットの旅(2001.1.12)
パ〜ン、パ〜ン、パパ〜ン・・・。なに、何のファンファーレかって? それともまんがトリオのキャッチフレーズ? 古いねえ言うことが。違う違う、横山ノックじゃないっての。これはスタンリー・キューブリックの古典的名作映画、「2001年宇宙の旅」の中で使われたテーマ音楽じゃ。ちょっと口真似をしてみただけ。もとは、リヒャルト・シュトラウス作曲の「ツァラトウストラはかく語りき」の荘厳な冒頭部分だということは、映画ファンなら誰でも知っとるじゃろ。そう、あのサルが出てくる映画じゃよ。
と言うわけで、いよいよ2001年が始まった。つまり21世紀になったんだよね。と言っても、窓の外を石焼〜きいも〜の車がゆっくり通る、何だか去年と変わりばえのしない風景じゃが。
わしらが子供の頃読んだ手塚治虫の名作「鉄腕アトム」は、21世紀が舞台のマンガじゃった。そこは、人間と人間そっくりに作られたロボット(ヒューマノイド)が共存する世界だったな。ロボット法によりロボットは人間のためにつくす義務があったんじゃが、また自我も持っていた。少年の心と万能の能力を持つロボット・アトムは、人間とロボットの狭間で苦悩するシンボル的な存在でもあったんじゃ。手塚治虫の予言的なこの作品は、なんだか近頃どんどん現実に近付きつつあるな。ああ、ウランちゃんも可愛かったね。スカートからパンツがちらっと見えたりして。
現代のロボットは、すでに様々な分野で実用化されておる。さすがに人間そっくりに泣いたり笑ったりするのはまだだとしても、人間に近い機能を備えたロボットは、医療や福祉の現場、いろんな物作りの工場などで活躍しているね。なんたって疲れを知らないし、危険な場所や夜間の仕事も大丈夫。隠れてタバコを吸ったりもしない。近頃は愛玩用のロボット犬「アイボ」なんてのも登場して、可愛いしぐさでお年寄りや孤独な人たちの心を慰めておるよ。だけど、転んでも自分で立ち上がるし、ほんとうに犬そっくりだね、あれって。もっとも、このあいだ見かけたバッタものの某国製ロボット犬は、なんだかニワトリみたいな声で鳴いてただけだったがな。ニセモノには気を付けような、みんな。
2002年には、日韓でサッカーのワールドカップが開催される。で、「21世紀中頃までにヒューマノイドが、ワールドカップのチャンピオンにFIFAの公式ルールで勝利する」ことを目標にした、国際プロジェクトもあるんじゃそうな。これ、「ロボカップ」と言うんだね。なに、物まねのネタで有名なロボットの警官? それは「ロボコップ」だってえの、シー、カシャッ。このプロジェクトのねらいは、単に人間みたいに自由にサッカーの出来るロボットの開発だけではなく、その課程で生まれる様々な技術を蓄積し普及することにあるんじゃと。このプロジェクトの成果が、本物のアトムの誕生につながると良いんだけどね。わしはいっぺんアトムと話をしてみたいよ。
「ロボット」という言葉はチェコの作家、カレル・チャペックが初めて使用した造語じゃ。人間に似た姿をし、人間の代わりに働く自分の意志を持たない存在、として長い間位置付けられてきた。しかし21世紀には、ロボットは人工知能により自我を持ち、人間の友達として平等に付き合う存在となるかも知れんよ。そうすれば少子化の問題も解決じゃ。
なに、オレは人間の女性よりロボットの方がいい? あー君ねえ、何か妙な人形と勘違いしてりゃせんかい。
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