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その52.イカにトマトに貝(2001.8.31)
◆なーんか近頃、やっと少し夏がクタビレてきたって感じじゃな。思えば今年の暑さは異常じゃった。館長室のクーラーもフル回転したが、お陰でわしは電気料金がちょっと心配じゃよ。ついでに、ヒマだったからインターネットにもどっぷり熱中してな、この通話料金もちょっと心配。早いところコレ、安くなって欲しいよね。でないと、観ている間じゅう気が気じゃないもんなあ。
ところで、そんなネットサーフィンの遊泳中に、言葉遊びの面白いサイトを発見したよ。「しろくま君のホームページ」と言うサイトでな、回文やアナグラムなどの傑作がズラリと紹介してある。これ、借金で頭の痛い人などにオススメじゃ。この世のうさをしばし忘れて、言葉の不思議さや面白さを無邪気に楽しむのも、たまに悪くはないよ。
◆〈回文〉は、前から読んでも後ろから読んでも同音の文章のこと。お馴染みの例では「たけやぶやけた」や「わたしまけましたわ」なんてのがあるね。なに、「しんぶんし」も入れろ? はいはい、と。
最近の優秀作では「『死にたくなるよ』と夜泣くタニシ」(しにたくなるよとよるなくたにし)とか、「痛いかい?解体」(いたいかいかいたい)、「鉄火丼今度買って」(てっかどんこんどかって)なんてのもある。うまいこと考えるもんじゃね。「いかん!門田、どかんかい!」(いかんかどたどかんかい)や「やい、清原!ほら、早よ来いや!」(やいきよはらほらはよきいや)なんて、関西風野球ネタもあるよ。門田も清原も脱帽!じゃね。それじゃ、負けずにわしも自作の回文を披露するか。「オカマ部落のクラブ『マカオ』」(おかまぶらくのくらぶまかお)。どうじゃ、こんなクラブどこかにないかな。「リスクの高い尊い方の薬」(りすくのたかいとおといかたのくすり)、これは高そうだ。次はスポーツネタで「那覇の川泳ぐよ、お、若乃花!」(なはのかわおよぐよおわかのはな)、「野茂・伊良部は無頼者」(のもいらぶはぶらいもの)なんてどうかな。え、うますぎる? 才能って奴かなこれは。
◆〈アナグラム〉と言うのは、文字の順序を入れ替えて別の言葉にしてしまう遊びじゃな。例えば「松田聖子→せこい妻だ」(まつだせいこ→せこいつまだ)なんて笑えるね。映画で言えば「インファント(英語で幼児の意)島」生まれの怪獣「モスラ」の名前が、実は「Mother(母)」のアナグラムであることは有名な話じゃ。一つの語句に隠された別の意味を探すのは、なんだか推理ゲームみたいでドキドキするね。
「 あん時の匂い → アントニオ猪木」(あんときのにおい→あんとにおいのき)、どんな匂いなんじゃろ。他に「 田中角栄 →
内閣変えた」(たなかかくえい→ないかくかえた)、「 稲垣吾郎 → 老後長生き」(いながきごろう→ろうごながいき)、「 贅沢かしら?
→ 税、隠したら?」(ぜいたくかしら?→ぜいかくしたら?)なんて、ウソみたいに良くできておる。「 小沢一郎 → 終わろう一座」(おざわいちろう→おわろういちざ)と来たら、ちょっと怖いね。じゃ、わしの自作をここらで一つ。「小野伸二→おしんの字」(おのしんじ→おしんのじ)。小野選手、オランダでおしんみたいに辛抱してな。
◆他にも言葉遊びには、句読点の打ち方で意味が変わる〈なぎなた読み〉[例:「
呪いの、墓場だ → のろいのは、カバだ」(のろいのはかばだ)]や、文字の濁音を付けたり外したりして別の意味にしてしまう〈すむとにごる〉[例:「
後悔は役立たず→公害、早く正す」(こうかいはやくたたず→こうがいはやくただす)]など、いくつものやり方がある。全国から寄せられた傑作揃いの「しろくま君」じゃが、人間の頭脳の柔らかさにはホント感心するね。脳味噌が固くなると、だいいちろくなことがない。無意味だと思っても、ときには我を忘れてニヤニヤ笑いながら、一人で言葉遊びに興じる時間が必要かも知れんよキミ。
と言うわけで最後に、こんな自作はいかがかな。「東京の方位、見ーつかーる!→同郷のボーイ・ミーツ・ガール」(とうきょうのほーいみつかーる→どうきょうのぼーいみーつがーる)。ダメかい?
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