その65.Jリーガーよ、チャンスは今だ!(2002.3.14)

このところ馬鹿に暖かい陽気が続いて、まるでもう4月にでもなったような気がするね。お陰で大気中は花粉だらけ、わしゃあ朝から毎日くしゃみの連発じゃ。ハクショーン、グスン。おまけに薄着をしてると、夜には急に冷え込んで風邪を引きそうにもなるし、もう大変。そんなわけで、あちこち体の調子が悪くなった人も多いんじゃないかい。ま、お互い体だけは大事にしような、他に取り柄はないんだから。
 しかし、調子といえば心配なのが、セリエA・パルマの中田選手じゃ。最近はカルミニャーニ監督に嫌われたのか、リーグ戦にもカップ戦にもとんと出番がない。たまに試合に出るとパスミスが目立つし、どういう訳か必ずチームも負けるね。中田選手のことだから、これで落ち込んだりはしないと思うが、W杯も近付いてきたしちょっと心配じゃね。よ〜し、激励に甲州名産パック入りのほうとうでも送ってやるか!

心配といえばもう一人心配なのが、イングランド1部リーグ・ポーツマスの川口選手じゃ。こちらは完全に戦力外通告を受け、川口クンの身柄は宙ぶらりんの状態。本人の実力のせいではなくクラブの都合でこうなったわけじゃが、それなら早く日本に帰ってきて、W杯に向け実戦の勘を取り戻した方がいいと思うね。何と言っても、日本の正ゴールキーパーじゃからな。彼にもとりあえず、横浜名物のシューマイを送っとこう。
 反対に絶好調なのが、オランダリーグ・フェイエノールトの小野選手だね。いまやチームのキーマンとして大活躍。正確でイマジネーションに富んだ柔らかなパスは、ベルベット・パスと名付けられ、チームの勝利に大きく貢献しておる。大男ばかりのオランダリーグで、彼のように器用な司令塔タイプが希少価値ということもあるが、やっぱり選んだ国がよかったね。これがいきなりセリエAやプレミアリーグだったら、これだけ試合に出場できたかどうか。小野君、あんたはエライ! 君にはマルコメ味噌を送るか。

じゃがこうして見ると、Jリーガーたちの世界進出にも明と暗がクッキリしているね。なんてったって世界は広い。日本のチームではエース格でも、ヨーロッパや南米の一流クラブでは、控えに入るのさえ大変じゃ。前園選手や城選手のように、海外のクラブに行ったお陰で調子を崩し、日本に帰ってからも、未だかつての輝きを取り戻せない選手もいる。まして、今はW杯直前の時期じゃ。試合での実戦経験が大きくものを言う。外国からのオファーを断り、Jリーグで結果を出すことを選んだ柳沢選手の決断を、わしゃ高く評価したいね。柳沢くん、君にはチャーシュー入りカップ麺を送りたい。
 やっぱり日本は世界のサッカー界では、まだまだBクラス。世界第2位の野球大国・日本から、世界第1位のアメリカに行くのとは、わけが違う。ヨーロッパ、南米、アフリカと、地球上にはサッカー大国がひしめく上に、わが国と同程度の実力を持つ国はゴマンとある。よせばいいのに近頃は、アメリカや中国あたりもメキメキ強くなってるしな。Jリーガーの世界進出、道険しというところじゃよ。

こうなると心配なのが、W杯での日本代表の成績。中田選手や小野選手を除けば、ほとんどが世界的には無名の選手ばかり、というのがわが日本チームの現状じゃ。ロシアやベルギーの連中と一人ずつ比べたら、とてもじゃないがかなわない。これでベスト16まで行ける、と考える方がどうかしている? まあ、普通に考えればそうなんだけどさ。しかし、そこが日本人。トルシエ監督も言うとおり、日本にスーパースターはいないが、これが組織的にまとまるとたちまち元気百倍。良くも悪くも、集団プレーが得意な日本人の本領を発揮して、世界の強豪と渡り合って欲しいよね。
 W杯の試合会場には、世界中のクラブ関係者が大勢見に来る。そこで好いプレーをして、自分の市場価格を高めた後で海外移籍をする方が、いまは得策というものじゃよ。Jリーガーよ、チャンスは今だ! というわけで、館長職よりもW杯のことが気になってしょうがないわしに、誰か日本戦のチケットを送って来んかな〜。