その82.ジーコ・ジャパンにもの申す!(2003.6.25)
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◆あ〜あ負けちゃったよ、あっけなく。え、猫と腕相撲したのかって? ほっといてくれ、誰がそんなことするかい。わしが嘆いているのは、フランスで開催されたサッカーのコンフェデレーションズ杯のこと。あの晩はコーヒーがぶ飲みして朝の6時までテレビで応援したのに、ジーコ・ジャパンはコロンビアに0-1で敗れて予選リーグ敗退だもの。寝不足の上に、情けないやら腹が立つやら。せめて予選くらいは突破してくれよ!と言いたくもなるわい。
まあキミも知ってるようにあの試合、DF宮本選手の一瞬のバックパスを奪われての失点が致命傷じゃった。軽率なプレーが即失点に繋がるという、国際試合の厳しさを教えられたようなシーンではあったな。宮本選手もサポーターやマスコミの批判を浴びて、今頃は唇を噛んでいることじゃろう。日本代表のDFの柱として、今後いっそうの奮起をしてもらいたいね。やっぱりマスクを着けた方がいいのかな?
◆じゃがなあ、今回の結果をひとり彼のせいにするのも酷というもんじゃ。なんたってあの予選は、中1日の間隔で3連戦。おまけに異常気象だとかで、フランスは連日の猛暑。これを3戦ともほぼ同じメンバーで戦う方が、どうかしているよ。いくら鍛え上げたプロとはいえ、3戦目はさすがにみんな疲労が蓄積していたはずじゃ。その中で南米の強豪コロンビア相手に1失点に押さえたわけだから、守備陣はそこそこ頑張ったとも言えるんじゃないかい。疲労によるミスは、無理もないとも言えるわな。
要はあの試合、攻撃陣が1点も取れなかったのが敗因じゃ。いくらよく動いても、決めるときに決めないとこうなるってことさ。特に高原選手と大久保選手の両FWは、3戦を通して無得点。戦犯と言われても仕方がないよ。運動量が多い割に点が取れないという、日本人FWの悪しき伝統をうち破る選手に早く育って欲しいものじゃね、二人とも。
◆しかしわしがいちばん疑問に感じるのは、やはりジーコ監督の方針じゃ。ヨーロッパで活躍する選手を核にした日本版セレソンでチーム構成し、各自の自由な創造性に戦い方をゆだねる、というのがそのやり方。つまり、自分たちで話し合ってやれってこと。発想は面白い。でもこれって、一年中一緒に戦うクラブチームならありじゃが、所詮は“寄せ集め”になる代表チームには難しいんじゃないの?
だいいち、寄せ集めの選手たちが話し合って一つにまとまり、戦う集団として機能するまでには、長〜い時間が必要となる。そのためには当然、顔ぶれもある程度固定しなけりゃいかんわな。練習も実戦経験も同じメンバーでこなさないと、効果は上がらないもんね。実はそこにこそ、大きな問題があるとわしは考えておる。ていうか、はっきり言うと代表チームでそんなこと無理だっちゅ〜の!
◆ちょっと前ならいざ知らず、中田・中村選手のナカナカコンビを始め、いまや日本代表の主力は欧州でプレーする選手が多い。そして、わがJリーグと欧州のリーグとは開催時期にズレがある。つまり、ときどきみんなが集まって合宿なんかやりながら、チームプレーを高めるなんてことは極めて困難なんじゃ。ましてや、主力全員が勢揃いして試合に臨むなんて機会は、W杯の本大会あたりにならんと実現しないんじゃないのかね。それに主力がリーグ戦で、ケガをするってことも考えられるからなあ。そうなったら、選手の自由な創造性に任せるというジーコ監督の構想も、根底から覆るってわけ。
もっと心配なのは、メンバーを固定することの弊害じゃ。前任者のトルシエさんはまず戦術ありきで、それに適したメンバーを選ぶため多くの選手を試したな。結果として激しい競争が生まれ、代表選手の層はずいぶん厚くなった。ところがジーコ監督のやり方だと、まず選手を先に選びそこから戦術が生まれるってことだから、選ばれなかった選手は戦術理解という点で後れをとる。中には、やる気を失う選手が出てくるかも知れんな。つまり、代表とそれ以外の選手の間にみぞや差が出来るってこと。これが一番のわしの心配なんじゃよ。それにコロンビア戦の敗退も、元はといえば短期決戦でメンバーを固定した結果の、疲労じゃったしな。
やっぱりわし思うんじゃが、日本人には組織戦術というのが一番合ってるんじゃないのかな。組織のために個々が自己犠牲を払いながら、それぞれの能力を発揮する……これが日本人の伝統的な美意識なんじゃよ。ジーコさん、いっぺん「忠臣蔵」をよく研究して欲しいね。
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