その91.これしかない!神様の活用法(2004.4.9)
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◆う〜ん、こらあいかん。サッカー日本代表チームを見つめる世間の眼が、重苦しさを増しておる。な〜んでか? もちろん、3月31日に行われたW杯1次予選・対シンガポール戦での、日本チームの意外な苦戦を目の当たりにしたからじゃ。2-1で勝つには勝ったが、あの試合、ヘビー級ボクサーがフライ級の挑戦者を相手に、やっとこさ判定勝ちしたようなもの。大振りの必殺パンチはことごとく空を切り、相手のいいパンチを何発も腹に食らって、最後はフラフラでようやく逃げ切ったって感じだものなあ。情けないったらありゃしないよ。こんな弱い日本代表の姿を見るのは、何年ぶりじゃろう。Jリーグ発足以来、右肩上がりで実力を上げてきた日本チームはいま、間違いなく下り坂を転がり始めておるようじゃな。
◆原因はハッキリしておる。試合での先発メンバーを頑ななまでに固定し、ヨーロッパ組を偏重し続けるジーコ監督の方針が、完全に裏目に出てるってことさ。選手をJリーグ組とヨーロッパ組に仕分けし、たとえコンディションが悪かろうと後者を優先する起用法は、ダブルスタンダードといわれても仕方がないよ。結果としてJリーグ組はモチベーションを失い、ヨーロッパ組は疲労するばかり。
なんたって、ポジション争いがないんだもの。ダラーッとした雰囲気になり、心身共にチームが一体となって戦う形にならないのは、当然といえば当然のことじゃな。シンガポール戦の後で、中田選手が憮然としていうとった“精神面での問題”というのは、ここのことだと思うよ。激しいチーム内競争の末に、戦う集団としてグレードアップしていったU-23代表との、大きな違いはここにある。つまり、競争のないところからは停滞しか生まれないってことさ。
思えばなんだかんだ言われたけど、トルシエさんの最大の功績は、激しいチーム内競争を喚起し、それによって日本代表の選手層をずいぶん厚くしたことじゃった。結果として選手たちは常に危機感を抱き、戦う集団になっていったんだもんな。そのやり方を踏襲しているのが、現U-23代表の山本昌邦監督じゃ。
◆日本代表、このままじゃ危ないと感じているのは、わしとネコのタマだけではないはず。何というても、いま戦っておるのはW杯の1次予選じゃ。日本が属する「グループ3」の相手は、オマーン、シンガポール、インドとはるか格下の国ばかり。ボクサーでいえば日本だけがヘビー級で、他の3カ国はフライ級やモスキート級みたいなもの。だけど、これが2次予選ともなるとそうはいかのキン○○じゃな。韓国や中国、サウジアラビアにイラン、イラクと、アジアの強豪国がきっと順当に勝ち残ってくる。日本がヘビー級なら、相手もヘビー級かライトヘビーの選手ばかり。油断をすると一発パンチを食らって、KO負けの可能性もあるってことさ。
まあ、わしがいいたいのは、ジーコ監督ではもう限界だってこと。仮にいまのチーム状態が続くようだと、2次予選の突破は夢のまた夢。第二の“ドーハの悲劇”が起こるのは、間違いないと思うよ。あれって心臓に良くないもんなあ〜ホント。だからいまのうちに何とかしようよ、川淵キャプテン。
◆とはいえ、Jリーグ創業時の大スターで日本サッカー界の功労者である、神様・ジーコを無下にクビにするのもしのびない。それに監督としては無能じゃが、人間的には好人物だという噂だしな。おまけに世界的な知名度は抜群だから、これを利用しない手はない。
そこでわしが寝ないで考えたのが、ジーコを総監督にという活用法じゃ。元もと鹿島アントラーズでも監督ではなく、総監督的立場にあったわけだから、やっぱりこのポジションが彼には向いておる。高いところから目を光らせながら、実権は監督に任せるという従来のやり方なら、ジーコの力も生きてくるとわしは思うんじゃがね。なんたって昨年のコンフェデ杯では、あのプラティニを怒鳴りつけて、次の試合のレフェリーを替えさせたくらいじゃ。こんな芸当はジーコにしかできん。トルシエさんならきっと、サインを貰ってたかも知れないもんね。ジーコは総監督の地位にあってこそ、日本の強い戦力になると思うよ。
え、じゃあ監督は誰にするかって? あ〜、わしの書いたシナリオではな、アテネオリンピックでU-23代表を大躍進させた後、山本昌邦氏がそのまま日本代表監督になることになっておる。歴代代表監督の下で修行を積み、いまや国際舞台で実績も積んだ山本氏なら、わしは大丈夫だと思うんだがね。川淵キャプテン、わしのこんなシナリオを買ってくれんかな〜、安くしとくから。
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