大正2年頃から使用
長さ302/幅98/ミリ
佐藤暖房機株式会社
最も多くの鋳物ストーブを叩き割った金槌…。これは今でも従業員の間で、そう畏怖の念を込めて呼ばれる、歴史的な道具である。
佐藤商店(当時)が鋳物ストーブの開発を始めたのは、明治から大正に入った頃。大正5年の「日高5型」製作にこぎ着けるまでには、多くの試行錯誤があった。前々年には燃焼実験の事故で、松市自身が大やけどを負ったこともあった。
この金槌は当時、工場で松市が常に持ち歩いた物。不良品の鋳物は容赦なく打ち壊し、品質管理に努めた。“鬼の金槌”なる別名があったとも言う。
9.工場で使われた金槌