大正期の中頃、ドイツのユンケル社製の貯炭式ストーブが、わが国に輸入されました。それがきっかけとなり、国内でも様々なメーカーが、貯炭式ストーブの開発に乗り出しました。というのも、それまでのダルマ型ストーブでは給炭の回数が多いのと、そのたびに煙や粉塵が舞い上がり室内を汚す、という欠点があったからなのです。
ユンケル社の貯炭式ストーブと言うのは、右の図のように貯炭槽を持ち、内部も三重の構造を持つ高性能のストーブでした。
このため、給炭の回数も少なくてすみ、燃焼の効率も格段に優れたものでした。日本のメーカーもこれに習い、同じような貯炭式ストーブを作ろうと努力しましたが、結局、価格や大きさの問題もあり、出来たのは本物より構造を簡略化した、小型で軽量の日本スタイルのストーブでした。