大正6年頃から使用
長さ842/幅251/ミリ
佐藤暖房機株式会社

関東大震災の大火により灰燼に帰した佐藤商店の工場跡より、奇跡的に無傷で発見された小型シャベル。当時、製造したストーブの燃焼テストに、石炭供給用の道具として使われたもの。工場が再開した後も長く活躍したシャベルで、復興のシンボルとも言うべき資料。
いまも炭塵が黒くこびりついた鉄の表面には、よく見ると、修理のため金槌でたたいた跡が無数に残っている。道具を大事にした佐藤松市が、自分で手直ししたものだが、そこからは創業者の心構えと苦労が自然に伝わってくる。


9.石炭用小型シャベル