出来上がったクワヒルは、床の上に台石を置き、その上に直径50cm強・厚さ1cmの台を据え付けて、高さ40cm・直径50cm弱・厚さ0.5cmの胴をのせ、椀形の蓋をかぶせたもの。これに、土管を繋ぎ合わせた長さ2m弱の煙突が付いていました。3月にスケッチし8月にはこのクワヒルの使用上の通達が出ているので、かなり急いで作らせたようです。極寒対策は急務だったんですね。 明治9年(1876)、東京日日新聞に国産ストーブ第一号の宣伝記事が掲載されています。この頃からわが国のストーブ作りの歴史が、本格的にスタートしたんですね。当時の鋳物型石炭ストーブはダルマ、ズンドウなどと呼ばれ、給炭するときに粉塵が舞い上がるなどの欠点がありました。大正8年(1919)に貯炭式のドイツ製・ユンケルストーブが発売されると、わが国でもそれに習って開発が進み、多くの貯炭式ストーブが生まれました。クリーンで放熱効果の高いこの型の出現が、ストーブの一般住宅への普及を進めたのです。 電気ストーブは電気抵抗の熱を利用するもので、取扱いも簡便ですが、電気エネルギーを熱として用いる点では効率が悪く、住宅の各室暖房用には不向きです。ただし二酸化炭素などの排出はなく、地球環境にはやさしいでしょう。 ガスストーブが市販されたのは昭和40年になってから。当初のガスは石炭ガスでしたが、その後プロパンや都市ガスが一般化しました。熱効率は100%に近く、燃料供給の心配のいらないガスストーブは、排ガスも石油よりはクリーンで利便性は高いのですが、爆発・中毒といったガスの危険性や料金の高さが、難点と言えましょう。 |
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